沖縄の空は青い、沖縄の海は青い
Famyのキービジュアルをご提供いただいたご縁からブランドサイト用の写真撮影もお願いさせていただいた、沖縄のフォトグラファー・松尾氏。
松尾氏は大阪ご出身とのことですが、沖縄の保護犬の現状を目の当たりにし、数年前に沖縄へ移住。フォトグラファーとしてご活躍されながら、同時に保護活動にも取り組まれている方です。
(あたまが下がります)
その松尾氏が運営されている沖縄犬保護団体「PIPS」の
保護犬譲渡会をお手伝いしたく沖縄へ押しかけてきました。
PIPS|ピップス|沖縄犬保護団体|里親募集|ドッグフォト
https://lit.link/pips
公式Instagram
https://www.instagram.com/pips.dog/?hl=ja
譲渡会の会場は、
生体販売をやめ保護犬・保護猫の譲渡を率先して行っている
「PET BOX 那覇店」さんで開催され販売されている商品も犬猫にとてもよい素材のフードがたくさんあり意識の高さを感じるショップさんです。

PET BOX 那覇店
https://www.petbox.co.jp/
譲渡会場は店舗内の区画されたスペースで行われ店舗外ではグッズの販売や寄付金の募集などを行っています。


保護犬ちゃん達は、やはりなれないスペースのせいか小さな隙間に逃げ込んでしまう子が多く、保護された子たち特有のおびえた表情でしたが時間がたつにつれて慣れてくる子もいて、早くよい里親さんへめぐり合ってほしいと願うばかり。
来場される方々はPIPSさんのSNS告知を見て来られる方も多く、沖縄でも保護犬に関する意識が高まってきていることを感じるとともに、店舗に来店されたお客様も保護犬の実情・現状などを改めて確認しに来る方も多く、とても良い譲渡会だなあと改めて感じさせて頂きました。


滞在中にPIPSさんの案内で「沖縄県動物愛護管理センター」と譲渡活動の窓口となっている「ハピアニおきなわ」へ訪問させていただきました。今後何らかのかたちでPIPSさんへの協力をしたいと考えていて、無理なお願いをさせて頂き実現しました。


沖縄県動物愛護管理センター
https://www.aniwel-pref.okinawa/
ハピアニおきなわ
https://www.aniwel-pref.okinawa/hapianiokinawa
管理センターには多くの保護されたわんちゃんたちがいます。保護された子独特の「目」でわたしを見上げる子、吠える続ける子、おびえて固まる子・・・とても胸が痛みます。
この子たちは何も悪くないのに人のエゴによってココに収容されてきたと思うと。。。
ハピアニさんの施設はとてもきれいで、わんちゃんスペースとねこちゃんスペースがきちんと区画されており、譲渡スペースとしてねこちゃんと触れ合える場所もありよく考えられている施設だと感心させられました。



① けがをして保護された猫ちゃん・・・を気遣う猫ちゃん
② あま噛み癖のある猫ちゃん
③ 病気で左目の摘出手術を施設でしていただいた猫ちゃん(わたしのお気に入り。連れて帰りたい・・・)
センターの事業概要は下記のリンクから是非ご覧いただきたいと思いますが、年々収容頭数が減ってきているところは、センターのみなさんの努力の成果だと思われます。
ただ少し驚くのは、昨年訪問させていただいた埼玉県動物指導センター(本所)における令和4年度のわんちゃん収容頭数は146頭。それに対して沖縄県動物愛護管理センターでは令和5年度504頭で、そのうちの約7割が「雑種」とされるミックス犬・・・。
人口比を考えると頭数の多さが際立ちます。
またこの傾向には地域特性があるようにも思えます。沖縄ではわんちゃんを外飼いするケースも多くあるようで、そこから逃げ出した子たちがいわゆる野犬化してしまうケースもあるとのこと。その地域地域でその地域性からの課題がありそうだな・・・と数字の傾向を見ても感じ取れます。
通りすがりの道路でお会いした野犬?飼い犬?
おなかが大きくなっていました・・・・
沖縄の歴史:
沖縄では14世紀に琉球王国が誕生し、中国や東南アジアなど周辺諸国と交易しながら、「大交易時代」と呼ばれる一時代を築きました。
1609年に薩摩藩の武力侵攻を受けて以降は、薩摩の支配下に置かれましたが、諸外国との交易は続き、日本や中国の文化も吸収しながら、独自の琉球文化を形成していきました。当時の王府があった首里城など県内の99か所の遺跡は、2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界文化遺産に登録され、当時の繁栄を現在に伝えています。
しかしその琉球王国も、1879年に明治維新の余波を受けて幕を閉じ、沖縄県が誕生。第二次世界大戦では、沖縄で日本唯一の地上戦が繰り広げられ、多くの県民が巻き込まれて命を落としました。そして終戦後、沖縄は米軍の統治下に置かれましたが、1972年に本土復帰。現在も沖縄には、復帰前の「アメリカ世(ゆー)」を感じることのできる場所が残っています。
沖縄県には多くの歴史があり「島」であることからの特異性や県民性もあると思います。よくニュースでも拝見するように米軍基地に関する問題・課題も多くあるでしょう。
これらの背景と事情が保護犬や保護猫に直接的につながっているとは思いませんが、なんとなく関連もあるのかなーと感じる旅でした。
沖縄における保護犬・保護猫におかれている事情はまだまだ多くの課題があると感じ、活動されているセンターさんや保護団体さんには本当に頭がさがります。
Famyとして何ができるのか?どうするべきなのか?を改めて考えさせられる時を過ごしました。
多くの歴史を見てきた沖縄の空。
今は多くの野犬や野良猫を
見つめている空。
帰路につく際に
なぜか見上げてしまった空。
いろいろと考えさせられる沖縄でした。
以下はPIPS様からのコメントです。
PIPSは変わらず、何十年後の未来、日本を変えることを視野に
今の命を救うことは当たり前の前提として活動してまいります。
筆:まるのちち