
横浜・臨港パークで開催された保護犬の譲渡会イベント
「パシフィコ横浜保護犬サポートプロジェクト
wan bonheur(ワンボナ)」をご存じでしょうか?
“bonheur(ボナール)”とは、フランス語で「幸福」。
言葉の意味をかたちにするように「wan bonheur(ワンボナ)」は、保護犬と家族を結ぶ“しあわせの出会いの場”としてはじまりました。
主催はパシフィコ横浜と、一般社団法人Kosmos One&Co.。
Famyはこの想いに深く共感し、協賛というかたちでこの活動を応援させていただきました。
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ワンボナ
パシフィコ横浜
一般社団法人Kosmos One&Co.
譲渡会は、ただの「出会いの場」ではありません
譲渡会で出会い、新たな暮らしを始める犬や猫たちは、
これまでに心や体に傷を抱えてきた子も少なくありません。
だからこそ
これから家族になるかもしれない犬猫たちに
「出会う前」から「暮らしが始まるその瞬間」にもやさしさを届けたい。
Famyはペットシーツなどの物資提供を通じて、保護団体・ボランティアのみなさんの力になれればと考えています。
「出会う前」「暮らしが始まるその瞬間」からできることを。

「人と犬との出会い」が、
社会課題の一歩を動かす
なぜ、パシフィコ横浜が
このような取り組みをはじめたのか。
その背景には、“街の特性”と“企業としての使命”が重なったからだと、
担当者の水島さんは語ってくれました。
「横浜はもともとドッグフレンドリーな街。赤レンガ倉庫や臨港パークなど、
多くのドッグイベントが開催されてきました。
そんな中で私たちパシフィコ横浜は、
“人と人との出会いの場をつくる”という使命を持つ企業として、今度は“人と犬との出会いの場”をつくりたいと考えました。」
この想いこそが、
wan bonheurを生み出す原動力になりました。
「人と犬の出会い」が、社会問題となっている保護犬の課題と向き合うきっかけになる。
この場所に宿る“希望”を、確かに感じました。
こうした動きが行政・保護団体・企業の連携によって“保護動物の存在を知ってもらう機会”へとつながり、社会課題の改善に向けた一歩となっているのです。


小さな「再会」や「つながり」が広がっていく場所に
wan bonheurの初回開催は、
手探りの中ではじまった小さな一歩でした。
神奈川県や横浜市の愛護センターを訪ね、共催のKosmos One&Co.さん、協力団体のKDPさんとともに、一歩一歩つくり上げてきました。
今回開催された第2回 wan bonheurでは、多くの企業が協賛という形で賛同しました。
さらに現場では、ただ犬を「譲渡する」だけではなく、団体同士の交流や、卒業犬との再会の場としての新しい価値も生まれていたそうです。
「今すぐ保護犬を迎えることができない方でも、気軽に遊びにきてほしい。
そして、保護犬の存在や動物福祉について知る
“きっかけ”になる場でありたいと考えています。」
譲渡会という形式にとどまらず、「人と犬」「企業と団体」「市民と社会」——あらゆる出会いが生まれる場。
wan bonheurは、そんな豊かな循環をつくるプロジェクトへと進化していました。

“想い”に寄り添う企業のチカラ
現在、多くの保護活動は、行政や保護団体、そして強い想いを持って行動するボランティアの皆さんの力によって支えられています。
それでもなお、保護される犬や猫の数はあまりにも多く、
資金や人手の限界に直面しているのが実情です。
こうした状況を前に、企業や市民が“当事者”として関わることが必要不可欠だと私たちは感じています。
単なる「支援者」としてではなく、
「ともに考え、ともに動く仲間」として。
水島さんが語ってくださったこの言葉が、まさにそれを象徴しています:
「企業の力が加わることで、最前線で頑張っている皆さんのお力になれる。
単なる支援にとどまらず、保護動物の存在を広く知ってもらうことが未来を変える鍵になると思います。」
この言葉に、Famyは深く共感します。
「やさしさ」は、一人の想いだけでは広がりません。
社会のしくみとして根づかせるためには、多様な立場の人々が協力し、持続的に関わる仕組みが必要です。
Famyでは、譲渡会や保護活動に継続的に協賛・支援を行う「Famy Chain」という取り組みを通じて、企業としてできることを一つずつ、地道に積み重ねています。

10年後、20年後の未来を見据えて
保護動物の存在や動物福祉への関心が、もっと多くの人に広がっていくこと。
そして、譲渡活動に限らず、「知る」「考える」「参加する」という行動が、企業にも、暮らしの中の一人ひとりにも広がっていくこと。
その一歩一歩の積み重ねが、10年後・20年後の社会を確実に変えていくと、私たちは信じています。
「wan bonheur」のように、行政・保護団体・企業が力を合わせて実現したこの取り組みは、これからの社会における“やさしい連携”のモデルケースになるでしょう。
そして、同じような動きが全国に広がっていく未来を作りたいです。

一緒に考え、
動く仲間を求めています
wan bonheurのように、
「犬や猫のためにできること」
を形にしている活動を、Famyはこれからも応援していきます。
「物資が足りない」
「譲渡会に企業が関わってくれると助かる」
そんな声があれば、ぜひこちらのリンクからご連絡ください。(https://www.famy.jp/contact/)
日々、動物たちのために行動し続けているみなさんと共に、
Famyは“やさしさを仕組みに変えていく”仲間でありたいと考えています。
そして、すべての犬と猫が家族と出会える日が、一日でも早く訪れるように——。
私たちは、今日も行動を続けていきます。
誰かの“家族”になるその日まで。
犬や猫たちが過ごす日々が、少しでも快適で、やさしいものでありますように。
筆:すすの母
パシフィコ横浜からのメッセージ
このたびは、ワンボナの開催趣旨にご賛同、ご協賛を賜り、心より御礼申し上げます。
神奈川県・横浜市に拠点を置く企業として、行政・保護団体・企業が連携し、保護動物の課題に取り組むとともに、
その取り組みを全国へ発信していきたい――そんな思いから、試行錯誤の末に立ち上げたのが「ワンボナ」です。
その中で、フォルダ様よりご協力のお声がけをいただき、このようなかたちで支援の輪が広がっていくことに、大きな励ましと希望を感じております。私たちはこれからも、ワンボナの開催を通じて、地域活動や動物福祉の底上げに、微力ながら貢献していきたいと考えています。